ししとうは枝に鈴なりになります。たくさん収穫できたししとうを保存する簡単な方法が、焼ししとうの醤油漬けです。この作り方をご紹介しましょう。
ししとうを洗う
今回はししとう約35本を使いました。保存食なので、多ければ何日間かにわけて食べることができますので、収穫した本数やお店で買ってきた本数で作って問題ないです。ただし、1〜2周間以内に食べ切れる量に抑えるようにしてください。
準備したししとうを洗いますが、家庭菜園で収穫したししとうの場合は気をつけなければいけない点があります。それは、虫が食った孔が開いていないかチェックすることです。
お店で買ってきたししとうなら心配ないかもしれませんが、無農薬で育てていると、虫の食っているものがたまにあります。収穫する段階で、そういうものは株元に埋めてしまいますが、たまに見落としていることがあります。
やっかいなのは、虫が孔から中に入って、成長していることがあることです。ししとうの中に入っていれば、雀などに狙われること無く、周りが美味しいご飯で囲まれているのですから、虫にとっては天国でしょう。焼きししとうの醤油漬けは、ししとうを小口切りにしたりしませんので、それに気づかずに料理すると・・・。気をつけましょう。
ヘタを切り落とす
ししとうは中が空洞になっていますので、このまま焼くと、空気が熱せられて圧力が上がり、「パン」とはじけてしまいます。それを避けるために、ヘタを切り落とし、熱せられた空気が逃げられるようにします。
ししとうを焼く
ししとうを少し焦げ目がつくぐらいに焼きます。うちではガスコンロのグリルを使ってます。中火で10分くらいがちょうど良かったですが、火加減や時間は様子を見ながら調整してください。
もちろんフライパンやオーブンで焼いてもいいですが、フライパンだと、途中でひっくり返さないといけないので、ししとうの数が多いと少し面倒かもしれません。
粗熱を取って醤油と鰹節に漬け込む
直接火で炙ったししとうは、100℃以上になっているかもしれません。プラスチックのタッパーなどを使う場合、耐熱温度を越えることがありますので、粗熱を取ってやる必要があります。
まず一面にししとうを並べたら、その上に鰹節をかけます。そしてまた一面にししとうを並べます。そして鰹節をかける、これを繰り返します。今回はにんべんの鰹節の1袋(4g)を使い切りました。鰹節を入れると醤油だけよりも旨味が加えられ、絶品になります。
ししとうと鰹節を入れ終わったら、醤油を回しかけます。醤油の量は、容器の下に少し溜まるくらいにします。こででも次の工程で、ししとうに醤油がいきわたってくれます。
ラップを被せて押し付ける
ラップを被せて押し付けると、ししとうの中の空気が抜けて薄くなり、それなりに醤油につかってくれます。
ラップを被せることで、雑菌が漂っている空気と接触しにくくなるという効果もあります。
完成!
蓋をしてこれで完成です。冷蔵庫に保管して、1〜2周間で食べ切るようにします。
ご飯にこれだけでも美味しいですし、卵かけご飯の醤油代わりに使うのもいいです。冷奴の薬味にしたり、茹でた薄切の豚肉を巻いて食べたり、お好みの方法で楽しんでいただけたらと思います。