自己紹介

 55歳の会社員、定年退職まであと5年になりました。今までがむしゃらに走ってきましたが、少し立ち止まり、今までの人生を振り返ったり、これからの人生を考えたりするようになりました。今までの人生、色々ありましたが、「手作り」がキーワードだったように感じています。手作りが大好きで、それを楽しんできたエピソードを、いくつかご紹介したいと思います。

野菜づくりの思い出

 私の実家は広島の田舎にあり、農家ではありませんでしたが、裏山の畑で親が野菜作りをしていました。ですのでその手伝いで、物心ついた頃には私も野菜作りをしていました。暑い夏の日に蚊に刺されないように長袖のシャツを着ての草刈りは大変でしたが、一休みにトマトをもいで食べた時の美味しかったこと、今でも忘れることができません。

日曜大工は父親譲り

 日曜大工は父親の見様見真似です。父親はお金の節約のためにやってたと思いますが、今までの思えばかなりすごかったです。部屋数の少ない家だったので、窓の外に2畳くらいの私の勉強部屋を作ってくれました。窓枠を跨いで出入りしなければいけないし、冬は着込まないといけませんでした。当時はエアコンはもちろん、石油ストーブもなく、暖房は煉炭だったんです。ですが、自分の城は嬉しいものでした。

弁当作りで目覚めた男料理

 料理をするようになったのは、大学で一人暮らしをするようになってからです。その頃はまだ、節約のための自炊でした。大学を出てからはしばらく会社の寮にいましたので、料理とは無縁の生活でした。

 その後、寮を出なければいけない年齢になって一人暮らしを始めてからは、何せちゃんと給料を稼いでいるのだから大学の時のような節約はしなくても大丈夫なので、せっかくなら美味しいものを作ろうと思うようになりました。それで、テレビの料理番組、厨房ですよとか、うちごはんとかを見るようになり、雑誌で男料理特集があると、買って読んだりするようになりました。

 大きな転機は東日本大震災です。会社の昼御飯に仕出し弁当がしばらく頼めなくなり、自分で弁当を作って持っていくようになりました。それまでは外食も多かったですが、毎日料理するようになり、こっちの方が健康的だったこともあって、仕出し弁当が復活してからも自分で弁当作って持っていくようになり、で男料理に完全に目覚めたのでした。