芋づる味噌、この手の食材の利用方法の定番です

 サツマイモの葉とツルは食べることができます。しかも、鉄分やカルシウム、ビタミンC・E・Kにカロテン、食物繊維が多く含まれる栄養の宝庫なんだそうです。このツルの楽しむ簡単なレシピをご紹介しましょう。

 サツマイモのツルは、下の写真の茎と葉をつないでいる部分です。

 赤紫色の茎の部分も食べられそうなのですが、今のところそれを紹介しているWeb記事はみつけられていません。もしみつけられたら挑戦してみて、美味しければご紹介したいと思います。

 さて、この芋づる、何かに似ていませんか?私はフキに似ていると思いました。調理方法も、皮を剥いてお浸しにしたり、炒め物にしたり。私は直感的に、フキ味噌、大根の葉で作る味噌、地上に育つウドの新芽で作るウド味噌、フキのとうで作る味噌などと同じように、味噌にするとご飯のすすむ保存食になると思い、作ってみました。

 芋づるは少しアクを感じるクセのある食材ですが、芋づる味噌はクセを感じにくくなり、焼き芋の香りを感じるようになり、美味しく食べることができました。それでは作り方をご紹介しましょう。

芋づるの皮を剥く

 葉のついていた細い方から皮を爪に引っ掛けて引っ張り、剥いていきます。フキよりも皮は薄い感じで、途中で切れたりしてきれいに取るのは難しいです。下の写真の量でも結構疲れます。

 後で小口切りにしますし、皮も食べられると紹介しているWeb記事もあるぐらいですから、ここはまあ、疲れてきたら妥協しても良いと思います。

水に数時間浸してアクを抜く

 アクがある方がむしろその食材の個性が感じられて良いという人もいますし、アク抜きをしないレシピを紹介するWeb記事も目にしましたので、ここもその時の気分で省略しても良いと思います。

沸騰したお湯で約2分茹でる

 固い山菜を柔らかくすると同時にアクを抜く際の定番の作業です。茹でたら冷水に入れて、熱が入りすぎないようにします。
 下の写真のようにきれいな黄緑色になったのを見ると、頑張って皮を剥いて良かったという気分になります。

5㎜幅の小口切りにする

 これくらいにするのが味噌に馴染みやすいと思いますが、これはお好みでもっと短くしたり、長くしたりしてください。

ゴマ油をひいて炒める

 フライパンか中華鍋にゴマ油をひいて、中火で炒めます。アクを和らげるにはやはりゴマ油です。

味噌とみりんで味付けする

 日を弱火にして味噌を加え、芋がらと馴染ませます。少し焦げた味噌も美味しいので、それを狙いたい場合は中火のままでも良いです。味噌の分量は、写真の芋がらの分量に対して大さじ1としました。この味加減もお好みで調整しえてください。
 水分がないと味噌が芋がらに絡まないので、みりんを味噌と等量加えます。味噌を溶かすだけでなく、甘みを加えることで、芋がらのクセを柔らかくする効果もあります。みりんの量は、水分の多い柔らかい味噌の場合はここまでいらないかもしれません。また、甘くない方が好きな方は、味噌の代わりに日本酒を加えて味噌を溶かし込んでください。
 芋がらと味噌がよく馴染んだら、芋がら味噌の完成です。ごはんのお供などとしてご賞味ください。私は数日で食べきってしまいましたが、冷蔵庫で1週間程度は持つと思います。