テフロンコーティングのフライパンを使えば、目玉焼きはフライパンの上を滑るようで、そのままお皿にのせるようなこともできます。ですが、テフロンコーティングがへたってくると、だんだんとこびりつくようになってきます。この経験から、テフロンコーティングのない鉄製のフライパンで目玉焼きを作ったら、こびりついて大変なんじゃないか?と思われる方もいるかもしれません。
実は違うんです。鉄製のフライパンでもコツさえつかめれば、フライパンにこびりつくことはありません。それどころか裏面のパリッとしていて、中はジューシーな、テフロンコーティングのフライパンとで作ったものとは一味違う目玉焼きを作ることができるのです。
それでは鉄製フライパンで目玉焼きを作るコツをご紹介しましょう。
フライパンに油をひく
テフロンコーティングのフライパンであれば、油はひかなくても良いかもしれませんが、鉄製のフライパンでは必要です。油は温めると粘土が下がってフライパンの底に薄く広げられるようになります。フライパンの底をまんべんなく覆えるけど、だぶつかないレベルのお持ちのフライパンに適した量をみつけてください。
フライパンを強火で高温にしてから卵を入れる
卵を入れる前に、フライパンを熱くするのが重要なコツです。テフロンコーティングのフライパンは熱くしすぎるとテフロンコーティングが痛みますが、鉄製フライパンでは気にすることはありません。むしろ、熱すぎると思うくらいがちょうど良いです。この高温で、投入した卵がジュっと瞬間的に固まることで、フライパンにこびりつくことがなくなるのです。
それから卵を入れる時にはできるだけ底に近いところから、ゆっくりと入れてください。入れたはしから固まっていくので、フライパンにサッとひろがっていかず、きれいな円形になります。写真のものはちょっと広がってしまいましたが、この部分はこの部分で少し焦げ目のついたパリッとした食感で、楽しめます。冒頭の写真で、お皿の手前に載せているのがこれです。
卵を入れたら弱火にする
フライパンに接する部分は最初から固まっているので、そのまま強火にしていると、焦げ付いてしまいます。弱火にして黄身の部分がお好みの硬さになるのを待ちます。
お好みに合わせて塩やコショウを少々ふりかけてください。
もし黄身を白い膜が覆うタイプがお好みでしたら、小さじ1杯の水を入れて蓋をしてください。
フライパン返しで取り上げてお皿に盛り付ける
鉄製のフライパンは傷をつけることを気にしなくても良いので、ステンレス製の硬くて薄いフライパン返しを使うことができます。硬くて薄いので、フライパン返しを立てて、隣り合った目玉焼きをゴシゴシっと包丁の代わりに切り離すのに使うことができます。
多少こびりついていても、フライパン返しを寝かして目玉焼きとフライパンの底の間にギュギュっと差し込んで、目玉焼きを浮かすこともできます。
テフロンコーティングのフライパンの場合はシリコン製のような柔らかいものしか使えませんので、このステンレス製のフライパン返しが使える点も、大きなメリットかもしれません。
いかがでしょうか?たかが目玉焼き、されど目玉焼きです。シンプルにそのままでも美味しいおかずですが、サンドイッチにしたり、焼きそば、ハンバーグ、カレーなどにのせたり、色々と楽しむことができるものです。ぜひ鉄製のフライパンで、美味しい目玉焼きを作っていただきたいと思います。
私の鉄製のフライパンは「長く付き合う鉄製のフライパンと中華鍋」でg紹介していますので、こちらもご覧ください。
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