今年は女房殿が野菜はできるだけ固定種を育てるようにと言っており、キュウリはナチュラルライフステーションで販売している固定種の種を渡されました。
固定種ということは、昔ながらのキュウリということかと思いますが、説明書きには「肉厚で歯切れが良く夏きゅうりの味が濃厚」とあります。どんな味なのでしょうか?それから「地這きゅうり」とか、「親ヅル着果が少なく、小ヅルから収穫する枝成きゅうり」とあります。このあたりは今まで作ってきたキュウリとは違う性質です。
家庭菜園の広さからキュウリは2〜3株育てるのが精一杯なので、今まではホームセンターで苗を買ってきて植え付けていました。小さい頃はキュウリやヘチマ、ヒョウタンは種から育てていましたが、本当に久々のチャレンジです。
5月中旬に種をポットに蒔いて苗作りをし、家庭菜園に定植したところまでは良かったのですが、なかなか実がつきません。親蔓を摘芯して、子蔓が出るようにしたりはしていますが、ちょっと早目に種蒔きしても、収穫できるようになるのは説明書きにある8月中旬頃からになってしまうのでしょうか?ところが、少し油断していたら急に実がついて育つようになり、冒頭の写真のようなお化けキュウリになっていました。
去年までは窓際にキュウリネットを張って、日除けになるようにしていました。それが去年は8月の上旬には枯れてしまい、日除け効果が少なかったので、今年は日除けはサンシェードを使うことにしました。今年育てているキュウリは地這ということですが、うちの家庭菜園はキュウリを地這させるほど広くないので、支柱に這わせていて、ネットに這わせて平面的に育てる場合に比べて大きくなったのを見落としやすくなっているのです。
冒頭の4本は、全部で1283gありました。ふつうは1本100gぐらいなので、3倍くらいの大きさということになります。「これ食べられるの?」と思われるかもしれませんが、濃い緑の皮の部分より、内側の薄い黄緑の柔らかい部分の割合が多く、意外と美味しく食べられます。とはいえ、家族3人でこの量は一度に食べきれません。そこで、この4本で酢醤油漬けを作りました。
ご飯のお供としてピッタリですし、ちょっとした調味料代わりになったりします。冷蔵庫で1ヶ月くらいもちますので、キュウリがたくさん収穫できた時の保存食として毎年作っています。このレシピは「料理」のメニューの中の、「ご飯がすすむキュウリの酢醤油漬け」でご紹介していますので、こちらもご覧ください。
さて、肝心のこの品種のお味はどうだったのか?冒頭の写真は第2段の収穫で、今年最初に収穫したものは、そのままいただきました。やはり家庭菜園のキュウリの醍醐味は、収穫したばかりのみずみずしいものにかじりつくことです。第1段はお化けとまではいかないまでも、それなりに太くなった状態で収穫したので、皮より中の実の方が多い状態でした。そのせいか、皮の苦みより、実の部分がメロンとまではいきませんが、ほのかな甘みのある柔らかな果物のような食感で、美味しくいただくことができました。
今まで育ててきたキュウリは、6月下旬頃からは収穫できて、8月に入ると弱ってきていました。そこで、7月下旬〜8月上旬に秋どりキュウリの苗を買ってきて植え付け、2期作をしたりしていました。それが今年育てたキュウリはそろそろ8月というのに元気です。説明に「耐暑性、耐病性が強く作りやすく、霜が降りる時期まで収穫できます」とあるので、性質的には秋どりキュウリということかもしれません。暑い日が続いていますが、このまま元気でたくさん実をつけて欲しいと思います。
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