ゴマの花はきれいだけど、収穫はしんどい・・・

家庭菜園

 今年の猛暑で、我が家の家庭菜園の野菜もバテていました。そんな中でも元気だった一つがゴマです。ゴマの原産地はアフリカのサバンナとか。猛暑でも元気なのは、そういう出自だからでしょうか。今日はこのゴマを収穫して乾燥させ、ゴマの粒を集めて食用にきれいにするまでの苦労をお話しましょう。

 さて、ゴマの花は冒頭の写真のようにすごくきれいと思います。ですが収穫してから食べられるゴマの粒にするまでが大変なんです。ゴマの実が詰まっている房は、下の方から枯れていきます。下の方から種がこぼれだしたら収穫時です。切って下にシートをひいて、乾燥させます。

 農家だったら納屋とか半屋内で干せるような場所があるかもしれませんが、家庭菜園だと外だと風に飛ばされそうなので、写真のように屋内に干すことになります。無農薬で育てているので、ゴマの房には孔が開いているものがあって、たぶん蛾が卵を産み付けて、幼虫が入り込んでいたりするんです。それで屋内で干しているとその幼虫らしきが出てきて床を歩いていたり、小さなカゲロウみたいな虫が飛び出てきたり・・・。

 まあ無農薬は自然との共生ですから、こういうことはあって当然ですし、蚊のように血を吸ったりするやつではないんだから、私からすると可愛いやつらですが、都会育ちの女房殿にとっては大事件!

 さて、緑だった房が黄土色になってゴマの実がシートに落ちてきますが、それを集めてからも一仕事です。机上の消しゴムのカスとかを集める小さな箒と塵取りで集めますが、ゴマの房が小さく砕けたものとか色々と混じっています。まずはザルに入れて水洗いして小さなものは洗い流します。その後乾燥させて、ザルの目を通らなかったゴマの実以外のものを、ピンセットで取り除きます。これは老眼の身にはしんどい作業です。そうこうして食用になるゴマの実は、写真のように300ccぐらいでした。

 ちなみに金ゴマと黒ゴマの種を蒔いて育ててますが、別々に乾燥させるスペースがないし、シートに落ちたゴマの実を、金ゴマと黒ゴマに分けるのも大変なので、混じっちゃってます。これも家庭菜園ならではの御愛嬌です。

 下の写真は夏の盛りに執ったものですが、それなりの本数があると思います。頑張ってゴミを取り除いても、これだけなんですね。切り取ればすぐ食べられる野菜に比べると、かなりしんどいですが、これでも1年は楽しめます。ゴマは無農薬のものはあまりスーパーとかでは見かけませんし、良しとしましょう。

 こうやって自分作ってみると、市販のゴマがきれいなのが驚きます。家庭菜園と違って大量に作っているでしょうから、とてもピンセットでゴミを取り除いているとは思えません。どうやってきれいにしているのでしょうか?こういうことに気づく体験も、家庭菜園の良いところかと思います。

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